先日の投稿でパスポートの絵を書いてみて思ったんですが、パスポートの表紙って何か意味あるのかなと不思議になり調べてみました。
今回はアメリカのパスポート、日本のパスポートの表紙にはどんな意味があるのか、という記事です。
ニーズはあるかわからないニッチさ(そもそもこのブログのニーズとは)。
アメリカパスポート① なんでワシなの?
さて、USパスポートの表紙にいる鳥ですが、あれはご存知の方も多いと思いますがワシです。厳密に言うとBald Eagleというらしいです。日本語ではハクトウワシ。確かに頭のてっぺんが白いですね。さらに豆知識だとBaldはハゲという意味ですが、一昔前には“白い“という意味もあったみたいです。
ハクトウワシはアメリカの国獣ということで、表紙にもなっているのですが、じゃあなぜハクトウワシはそんなにアメリカで大切にされているのでしょうか。
時は遡り、1776年7月4日、アメリカ独立宣言が署名されるわけですが、当初より国章はどうするのがよいか検討する委員会がありました。建国の父と言われるトーマス・ジェファーソン、ベンジャミン・フランクリン、ジョン・アダムズが最初の委員会に名を連ねるわけですがいい案が出ず。結局ワシの案が出るのは、第3代目の委員会が発足した1782年で、議会長官のチャールズ・トムソンがデザインを選んだと言われています。
タツノオトシゴは知りませんでしたが、ワシは古来より、力の象徴として描かれ、古代ローマ軍のシンボルでもあったようです。
そんなこんなでアメリカのシンボルデザインはハクトウワシとなったようです。
アメリカバスポート② ワシ何持ってるの?
パスポートに載っているワシの絵をよく見ると何やら握っているのが確認できます。いったい彼は何を持っているのでしょう?
答えその1。右足で持っているのは13枚の葉っぱと13個の実がついたオリーブの枝です。そして答えその2。こちらは見たままですが、13本の矢です。
オリーブの方は、ご存知の方も多いと聞きますが、平和の象徴です。一方の矢の方も想像に難くありませんが、武力の象徴です。そして大事なのは、このワシ、オリーブの方を向いている、ということです。要はアメリカは常に平和に目を向けているよ、というメッセージなわけですね。一方で、それを守るための武力も持っていると。
ちなみに13という数は、アメリカ独立時の州の数です。コネティカット、サウスカロライナ、ジョージア、デラウェア、ニュージャージー、ニューハンプシャー、ニューヨーク、ノースカロライナ、バージニア、ペンシルベニア、マサチューセッツ、メリーランド、ロードアイランド。だいぶ少ない。
これもタツノオトシゴ知らなかったんですが、アメリカ独立時の州ってのは東側だけだったんですね。歴史の勉強って大事なんだなぁ。
日本のパスポート① あの表紙なんなの
日本のパスポートに乗っているのは菊の花です。1869年の太政官布告という法令の中で皇室の紋は菊とされたそうで、その法令は1885年に廃止されたものの名残的に国のシンボルとして使われることがあるようです。
ところで、タツノオトシゴは日本の国花は菊だと思っていたんですが、桜っていう説もあるんですね。調べたところ、そもそも国花って公式には決まってないみたいです。国の象徴となりうる、国民に愛される花が国花らしく、その点では菊も桜も日本の国花と言って間違えではないようです。
へー、知らなんだ。
日本のパスポート② あのフォントなんなの
パスポートの表紙には日本国旅券と書いてありますが、あの独特のフォントは何て言うんでしょう?調べたところあれは、フォントというより篆書(てんしょ)という書体だそうです。
篆書は印章など公的な文書に使われている書体だそうで、その流れでパスポートにも用いられているよう。
へー、そうなんだ。
まとめ
さて、今回の記事では日本、アメリカのパスポートの表紙に何が記載されているのかな?ってことに着目して紹介してみました。たまには、こういう、へーっていう記事も書いていきたいなと思います。
- アメリカのパスポートの表紙はハクトウワシ
- ワシが持っているのは平和を表すオリーブと、武力を表す矢
- 日本のパスポートの絵は菊
- 日本国旅券のフォントは篆書
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回ー。
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